一文無しが贋札造って捕まって ― 2009年11月04日 20時19分24秒

一文無しが贋札造って捕まって 坂野昭彦 幻冬舎
贋札を作って逮捕された著者自身の体験談の一冊。
これを読んでいると…身につまされるというか…
著者に降りかかっていた出来事って
なにもすごく特別じゃなくて、
すごくあり得ることなんですよね。
そんな中に、迷惑をかけずに…なんて
ちょっと違ってはいるんですが
気持ちはすごくわかります。
坂野さんって、とても頭が良い人なんですよね
すごく冷静に自分を客観的にみているので
それでもどうにもならなかった世の中って世知辛い…
ため息をついてしまう一冊です。
4年の懲役にもかかわらず執行猶予が付いたのが すごくわかります。
本文のその後を調べてみたいのですが
ネットで出てくるのはこの本のことばかりですね。
奇談千夜一夜 ― 2009年10月13日 23時59分15秒
奇談 千夜一夜 庄司浅水 編著 現代教養文庫
ちょっと昔に発行された、
奇談を淡々と述べた一冊。
何かほかの本を読んでいたときに
参考文献として紹介されていたので借りてみました。
これがまた出来事ばかりで面白いです。
ほんの偶然から大金持ちになった人もいれば、
たった一分の為に何億円も払った人もいたり。
笑ったのが、
ナイアガラの滝を樽に入って下り、
生還した人が、なんとバナナの皮で滑って死んでしまったとか。
1969年に発行された本。
私が生まれる前に初版が出されています。
歴史を感じますね。
ちょっと昔に発行された、
奇談を淡々と述べた一冊。
何かほかの本を読んでいたときに
参考文献として紹介されていたので借りてみました。
これがまた出来事ばかりで面白いです。
ほんの偶然から大金持ちになった人もいれば、
たった一分の為に何億円も払った人もいたり。
笑ったのが、
ナイアガラの滝を樽に入って下り、
生還した人が、なんとバナナの皮で滑って死んでしまったとか。
1969年に発行された本。
私が生まれる前に初版が出されています。
歴史を感じますね。
ふたたびの虹 ― 2009年10月12日 23時03分21秒
男を抱くということ ― 2009年10月11日 22時49分33秒

男を抱くということ : 斎藤綾子 南智子 亀山早苗
飛鳥新社
いやあ、いろんな意味でちょっと衝撃の本でした。
女性が赤裸々にセックスについて語っているのですが、
男性に抱かれる、というより、
本来受身である女性が、積極的に男性にアプローチをする
「男性に抱かれる」ではなく、
「男性を抱くには」という視点から、語っております。
ただたんのワイ談ではなくて、かなり心理の核心を突いているところが
エロという観点からではなくて、とても興味深い一冊。
「これを読んで男性の見方が変わってしまうかもよ」
という文章がありましたが、確かにそれはあるかも。
まあ、私がそんな事を語れる様なものではないんですが。
いや、語るのもおこがましいし。
アマルフィ ― 2009年09月25日 22時01分41秒

アマルフィ 真保裕一 扶桑社
織田裕二主演映画の原作本。
織田さんファンとしては読まねば!
でも、図書館で予約をしたけど、待たされること4か月。
映画の法を先にみてしまった。
核となるストーリーは一緒だけど、
結構違いますね~。
一番最後に著者が説明をしていたのですが、
これは、映画のプロット的な作品なんですね。
先に映画の話があって、そのプロットとしてこの作品を作り、
そこから、現実的にできるか、ということで調整していかれたんですね。
原作では黒田がずいぶんとおとなしい…。
映画では佐藤浩一さんが出てきた時点で…
あれー、もしかしたら?と思ったらその通りでしたからね。
原作のラストは絶対撮影できないだろうーという場所だったからだと思いますが、
これは映画のほうが話の筋が成り立っているような気がします。
この原作をもとに、何人もの人がアイディアを出し合って、
映画として、どう完成度を高めていくかというのを検討し合ったと思われますね。
映画、面白かったよなー
眠れなくなる宇宙のはなし ― 2009年09月21日 21時47分56秒

眠れなくなる宇宙のはなし 佐藤勝彦 宝島社
「相対性理論」とか「定常宇宙論」など、
難しいー言葉を、理解はできないけど、
読み進めていくうちに、
なんとなくわかったような気になってしまうような
読みやすく、宇宙について概念的なことを
理解できる一冊。
著者の佐藤さん、この方すごいなーと思います。
難しいことを、これ程までになじみやすい書物に
仕上げてしまうことに驚きです。
話の流れとしては、
宇宙ってなんだろう?から始まり、
人が星を見て、どう考えていったか、
天動説と地動説、それくらいしか知らなかったのですが、
いきなりコペルニクスによって地動説が
提唱されたのではありません、
聖書による考え方などを試行錯誤してできたものであることが
そのつど、惑星の運行の差をどう説明していこうと
研究家が、考えを追加、訂正していって
出来上がった理論なんだなーと。
天体望遠鏡がなくても、
観察によって、ひたすら見ることによって
広い世界を想像する、
すごいことですよね。
そこから転じて、近年の宇宙研究の実際、
特異点やら難しい理論にはっていく過程をこれまたわかりやすく説明してます。
もちろん、理論の真髄なんかはわかりませんが、
読んだ瞬間は、わかった気がして面白いですね。
ブラーエの画期的な考えと、弟子のケプラーの話、
ハレー彗星の発見など、面白い話もたくさんでしたね。
ハレー彗星、1986年に近付いた時に見ましたもね~。
ハレー彗星を発見したハレーが、ニュートンの盟友で
この彗星の発見からまた宇宙の概念が発達したとは。
確かに「眠れなくなる宇宙の話」でした。
ぼくは猟師になった ― 2009年07月20日 20時33分19秒

ぼくは猟師になった : 千松信也 : リトル・モア
動物が好きで、獣医学部を目指していたが、
最終的には猟師になった方のお話です。
猟師といっても、普段は配送会社で働き、
狩猟期間になったら、活動するので、猟師だけで生活をしているわけではなさそうです。
ただ、自然とともに生きる方であるのは間違いありません。
以前に、食肉市場を見学したきっかけから、
食肉に関する思いが強くなっていたので、
とてもタイムリーな一冊でした。
私達は普段肉を食べるのに、その処置に対して無関心である。
他の生物の命をもらって生きているのに、
実際、その命を絶つ現場は見ない振りをする。
それが現実ですが、それをちゃんと向き合っている方です。
至極当たり前なんですよ。
肉を食べたかったら、生き物を殺さなければいけない。
それが食肉なんです。
命を頂くという事、難しく聞こえるけど、
普段私達がしていること。
そのあたりの思いは、私の中でまたまとまっていないので
上手く文章にする事ができませんが・・・
機会があれば是非、お会いしてみたい方だよなーと思っております。
作中で、著書の千松さんと、私は同じとしに生まれている同年代でした。
同じ年に生まれて、私は今のように生きてきましたが、こういう生き方もあるんだなーと、ふと思って、人生にはいろいろあると実感しました。
図書館の神様 ― 2009年07月02日 20時30分54秒

図書館の神様 瀬尾まいこ マガジンハウス
瀬尾さん作品です。
瀬尾さんの作品は独特の世界観というか、
「優しさ」があふれていますよね。
厳しい世の中化からすれば、「甘い、現実はそんなもんじゃない!」と
人生はそんなに甘くない!といいたくなることもありますが、
物語なんだもん、こんなやさしい世界があってもいいよな、って思います。
バレーボールの選手だった主人公が、
ある出来事をきっかけにバレーをやめて
国語の教師になったこと。
講師として派遣された学校で、文学部の顧問となり
一人の部員を通して、文学に触れたりしていきます。
その過程でのやり取りとか、一つ一つがやさしいと感じます。
いい作品ですよね。
さらっと読めるので、たまに疲れた時に読むのにいい一冊ですね。
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