世界禁断愛大全 ― 2009年06月01日 02時05分27秒

世界禁断愛大全「官能」と「耽美」と「倒錯」の愛
桐生操 文藝春秋
本当は怖いアンデルセン童話で有名な桐生操さんの
禁断愛シリーズ。
ホモセクシャル/近親相姦/ロリータコンプレックス/
サディズム/カニバリズム
といった内容です。
いやあ、歴史上の人物のいろんな事件にややビックリしましたが、
以外にも、ロリコンやサディズムと、生絵を残すほどの人物が
行っていることは、ほかの方に比べれば、まだまだ何だとビックリしました。
名前が残されるほどの人だから、残虐非道の限りをつくしたと思っていたのですが…
サド侯爵は、サディズムの語源になったほどの人ですが、
女性を鞭打つだけで、殺してはない様子?
その鞭打った女性が証言台に立ち、罪人として追い詰められてしまう、なかなか、自業自得の結末だったり。
チャップリンや、ヒトラーのロリコンというのは聞いたことありましたが、
15歳とか、ちゃんと結婚は出来る程度の年齢で、
今ではロリコンとまでは行かないんじゃないかなーといったイメージがしました。単に若い女の子が好きという程度。
人間はいろいろいて、それぞれには趣向があるんだなーと、
痛感できる一冊です。
怖い話 ― 2009年06月02日 20時26分59秒

怖い話 福澤徹三 幻冬舎
著者が見聞きした、または体験した怖い話なんですが、
怪談の類ではなくて、例えば、病院の怖い話など
リアルに怖い話。
おどろおどろしてない分、余計に怖い話もあります、
ちょっと違って、怖い話。
暑い夏の日 ある男が、たんを道端に吐いた。
それを通りかかった男が、見かける。
その男はつぶれたブドウのようなものを口に入れた。
こ、こわい・・・というか気持ち悪い。
他にも怖い職業などで、死体洗いについてや都市伝説触れていたりします。
怖くもあり、ある意味面白くもあった一冊です。
ちなみに目次一覧です。
怖い食べもの/怖い会社/怖い虫/怖い病院/怖い隣人/怖い都市伝説/怖い料理店/怖い偶然/怖い映画/怖い広告/怖い自殺/怖い本/怖いバイト/怖い刑罰/怖い酒/怖い絵/怖い数字/怖い怪談
破裂 ― 2009年06月03日 20時15分47秒

破裂 久坂部羊 幻冬舎
著者の、医療に対する問題提起、訴えたい事が
切々と伝わってきます。
無駄に長寿にされた日本。
死ぬに死ねない高齢者、
肥大した医療費、
その根本的な改善の為に…
考えとしてはかなり非道、といわれるかもしれないけど
実際にはこういう考えも否定はしてはいけないんだよな、と思います。
医療の現場で、この人にどうしてここまで治療しないといけないんだろう?
と疑問に思うことは多々ありました。
正解はないからこそ、不正解もないんだな、と思いました。
医師であり作家である 久坂部氏。
同じように医師であり作家である、海堂氏も、
作品中で医療に対する問題提起をしています。
2人が対談したら、どんな感じになるんだろうと思ってしまいました。
花咲ける青少年 ― 2009年06月04日 02時46分47秒
http://www3.nhk.or.jp/anime/hana/
第9話 変わらないもの
いやー、ビックリしました。
今までの原作を、あまりアレンジをしないで
アニメにしていくのをみて、普通に見ていたのですが・・・
元々、ユージィンが、突然来日して由依の自宅にやってくるところ。
原作そのままかなーと思ったら。
なんとなんと。
雨にぬれて、浴衣のユージィンですか!!
それに、料理の腕を振るう立人!
いやー、ビックリ。
ユージィンと立人の対決も笑えました。
ただ、残念なのが・・・ユージィンの英語の発音が
かなりジャパニーズイングリッシュ…涙
超一級のイギリス英語でお願いしたかった 涙
そこだけ吹替えしてもよいしさあ…
来週は、マハティ編だ!!楽しみだわ~
でもこちらは原作そのままっぽいな。
第9話 変わらないもの
いやー、ビックリしました。
今までの原作を、あまりアレンジをしないで
アニメにしていくのをみて、普通に見ていたのですが・・・
元々、ユージィンが、突然来日して由依の自宅にやってくるところ。
原作そのままかなーと思ったら。
なんとなんと。
雨にぬれて、浴衣のユージィンですか!!
それに、料理の腕を振るう立人!
いやー、ビックリ。
ユージィンと立人の対決も笑えました。
ただ、残念なのが・・・ユージィンの英語の発音が
かなりジャパニーズイングリッシュ…涙
超一級のイギリス英語でお願いしたかった 涙
そこだけ吹替えしてもよいしさあ…
来週は、マハティ編だ!!楽しみだわ~
でもこちらは原作そのままっぽいな。
殿といっしょ! ― 2009年06月05日 21時36分24秒
世界性生活大全 ― 2009年06月06日 21時52分27秒

世界性生活大全
「愛」と「欲望」と「快楽」の宴
桐生操: 文藝春秋
タイトルはおどろおどろしいですが、それほど
そのものズバリ、ってわけではないんですよ。
むしろ、えーそうなんだ!とかそういった類のことが多いです。
歴史上の人物の知られざる夫婦生活といった感じでしょうか?
例えば、キスにしてみたら…
昔は「真空キス」とか「睫毛キス」「花火キス」なんていうのがあったとか。
また、性の話を語る時はつきものの性病。
梅毒にかかると、何でも、異常なまでの創作意欲がわき、
芸術家なんかは、梅毒にかかった時に偉大なる傑作を残しているそうです。
昔は「足」と口に出すことさえ、禁止にされていた時期があるそうです。
足という言葉が性描写になるらしいです。
だから、単純に足を指すとき、「足が痛い」という時に、
「四肢の縫物をしないほうの四肢」などの表現をしたり…
夫婦喧嘩も面白いものがありましたね。
喧嘩をした時に、旦那が妻に向って
「黙りなさい!」といったところ、
そのあと、30年間、死ぬまで一言も話さなかったそうです。
夫に対してだけでなく、誰に対しても一言も話さなかったそうです。
すごい!
あと、夫婦げんかが発端で、
お前を売ってやる!と、市場で
「5ポンドで売ってやる!」と冗談で叫んだところ…
なんとなく、「それなら買った!」と、手を挙げた人が…
冗談だったはずなのに、引っ込みがつかなくなって、
その人に売られていったのですが・・・
なんとその人は金持ちで、これも縁だと、その買ってきた女性と
ちゃんと結婚して、とても裕福な生活をしたらしいとか。
そんな風に、なんか小話になるような
面白い話が多いですよ。
イン ザ・ミソスープ ― 2009年06月07日 22時15分56秒
寂しい国の殺人 ― 2009年06月08日 22時19分45秒

さびしい国の殺人 村上龍 シングルカット社
ひとつ前の「イン ザ・ミソスープ」を村上氏が読売新聞社で
発表中に、神戸の少年による連続殺人事件が起きた。
その時に、同じように無差別殺人を犯すこの作品に批判があった。
その時に感じたことをエッセイと、写真でつづってある作品。
インザ・ミソスープとセットにして読むといい一冊ですよね。
独特の写真が、ひとつの世界を形成している本です。
高度成長したあと、日本は目的を見失った。
なんのために?
それを見失って、とりあえず、いい大学に入るため、
いい会社に入るために、生きていく。
日本人は「寂しいんだよ」と、述べる作者の考えに同意してしまうところが多かったです。
最近のコメント