ねずみ女房2007年05月17日 02時04分48秒

「ねずみ女房」
R・ゴッテン作 W・Pデュポア画
石井桃子訳

5月6日にアップした「覚えていない」という本の中で紹介されていた絵本なんです。

なんとも紹介の仕方がビックリしまして。

「絵本なのに不倫なんですよ!」って事で

あるねずみの夫婦がいて、めすねずみは
夫もいて、こどもも作ろうと思っていて
他のめすねずみがすることは何でもこなしていた。
でも何かが足りなかった。
家と周りのものが全てだった。夫は
「何を他に考える?チーズのことを考えればいいじゃないか?」
というも、めすねずみは納得しない。

そこに、ねずみ夫婦が住んでいる家のこどもが
鳩を捕まえてきた。めすねずみは好奇心で鳩のかごに近づき
空をはじめとする広い世界が他にあることを知る。

そのために、せっせとえさを貢が
最終的にはめすねずみがかごを開けて鳩は逃げるが
一瞥もくれないで飛び去ってしまう。
という話。

何となく、今ある現状に満足できないで
分からない何かを望んでしまう、人間の業を象徴している話だなーと思いますが
鳩が浮気相手…と捕らえると、なんかこれまた子供向けの絵本ではすまされない感じがしますね。
たかが、絵本、されど絵本。