贖罪2009年10月16日 00時05分21秒


贖罪 湊かなえ 東京創元社

デビュー作の「告白」で衝撃を受けました、
湊さんの次回作。
「告白」と同じスタイルで、
ある事件を取り巻く人物の告白で、語られていくのですが、
最初はいったいどんな風に進むのかがわからないんですよね。
「麻子」って誰だろう?とか。
人物の視点を変えることで、事件の視点の角度が変わって
わかってくること、
それぞれの心情など・・・

独特の世界観というか、
人間のひずみに入りまくってしまっている作品というか・・・
目が離せない作品です。

男を抱くということ2009年10月11日 22時49分33秒


男を抱くということ : 斎藤綾子  南智子 亀山早苗
飛鳥新社

いやあ、いろんな意味でちょっと衝撃の本でした。
女性が赤裸々にセックスについて語っているのですが、
男性に抱かれる、というより、
本来受身である女性が、積極的に男性にアプローチをする
「男性に抱かれる」ではなく、
「男性を抱くには」という視点から、語っております。

ただたんのワイ談ではなくて、かなり心理の核心を突いているところが
エロという観点からではなくて、とても興味深い一冊。
「これを読んで男性の見方が変わってしまうかもよ」
という文章がありましたが、確かにそれはあるかも。

まあ、私がそんな事を語れる様なものではないんですが。
いや、語るのもおこがましいし。

おそろし2009年10月05日 00時12分13秒


おそろし 宮部みゆき 角川文庫

江戸時代の百物語をベースに物語が展開していきます。
おちかという、女性が三島屋に世話になったことから始まります。
そこで、近くの人の変わった話を聞いていくのですが、
最初の方は、単に怪談話が続いていくのか?と
単調だなーと思って読み勧めていったのですが、
次第に統一してきて、面白く読みました。
江戸時代の怪談など面白いですよね。

向日葵の咲かない夏2009年09月30日 19時26分50秒


向日葵の咲かない夏 道尾秀介 新潮社

本屋で平積みして宣伝していたので、
借りてみました。

うーん、これは読んで楽しいことは楽しいが、
映像にしたら、怖いかも。
あ、映像にできないところもあるから無理か…

なんとなく、方向がころころ変わるので、
いったいこの話はどこに向かうんだろう…と
思いつつ、先はどうなんだろうか?
一気に読めたのは、やっぱり面白い本だったからかもしれません。

プリンセス・トヨトミ2009年08月22日 21時57分29秒


プリンセス・トヨトミ 万城目学 文藝春秋 

万城目さんの新作です
今度は大阪を舞台にした作品です。
途中まで「また偉い設定考えたなー」と思って、
まあ、物語だし、と思って読んでいたんですが・・・
次第に もしかしたら、こんなこともあるかも・・・なんて
思えるようになってきました。
大阪という土地。
読めば読むほど、あり得るかも、いや、あってほしい。なんて感じさせる一冊なんです。
内容を書くとかなりネタばれになってしまいますが、
大阪の男の隠した血潮を感じます。

鳥居と旭が、商店街に迷い込むシーン。
すごく印象的だったです。
私も迷い込んでみたい!

日本残酷死刑史2009年07月15日 21時17分44秒


日本残酷死刑史

生埋め・火あぶり・磔・獄門・絞首刑
森川哲郎 /平沢武彦 : 日本文芸社

なんか以前読んだ本の参考文献として取り上げられていた一冊です。
おどろおどろしい本なのですが、日本の歴史として
日本人として知っておきたいことが載っていますね。
意外だったのが、平安時代には死刑などが300年以上全くなかった次代があったことです。
実際にあった刑罰などは、見せしめなども含めて
人を人と思わない残酷なもので、流し読みしてしまうほどでした。

ただ、そんな時代があったんですよね。
鎌倉、戦国時代、江戸時代などの刑罰など、
説明してあります。
ラスト部分は死刑についての考えなどもあるのですが、
著者の方が、あの帝銀事件の死刑囚平沢氏の
関係者の方だったんですね。
だからこその意見なども多々あり、考えさせらる一冊です。
裁判員制度が開始になりました。
だからこそ自分の考えをしっかりさせるために、
読んでおきたい一冊なのかなあと思いました。

少女2009年07月08日 08時02分43秒


 少女 湊かなえ 早川書房 

「告白」で衝撃的なデビューをした湊かなえさんの2冊目。
告白程の衝撃や怖さを感じはしませんでしたが、
別の意味の怖さを感じました。
タイトルにもなっている少女、高校生の女性性とが主人公。
この年代は、学校裏サイトなどで
ネットの誹謗中傷にさらされている
そんな中に起きた出来事。

私が学生の時には、ネットなんてなかったから
こんな時代だったら、敦子のように感じてしまうんだろうなと
そういった怖さを感じました。
距離をおいた立場から見たら「よくあること」でも、
当事者になってしまったことでの恐怖があるよな、と思います。

それに複雑に登場人物が交差していくのが
とても面白く、一気に読んでしまいました。
メインの登場人物、由紀と敦子のすれ違っているようで
思いやっているところ、
前作の傾向からすると、最後が破滅するのかなと思っていましたが、
この2人は前向きでちょっと意外でしたが…
でも、ラストで、ああ、やはり湊さんの作品だと思いました。

アホの壁in USA2009年07月07日 21時12分54秒


アホの壁in USA :
マイケル・ムーア(1954ー) /松田和也 柏書房

社会批判というか、アメリカ社会の真実を見ている(と思われる)マイケル・ムーア氏の、言いたい放題の一冊。
これを見るとアメリカの現実がよーーーく分かりますね。
アメリカ人のごく一部の人が富を得ていることなどなど、
知り合いが外資の会社にいますが、
情け容赦ないリストラが行われているらしくて、
アメリカの厳しさを垣間見ました。

マイケル・ムーア氏がアメリカの医療問題を題材にした「シッコ」という映画を見た事がありますが、これまたすごかったよな、。
自分の利益の為なら、他の人のことは全く考えない。

日本だって悪いところは山ほどありますが、
日本に生まれてよかったわ、と思います。