「買ってはいけない」は買ってはいけない2009年12月01日 23時55分57秒

「買ってはいけない」は買ってはいけない
夏目書房

「買ってはいけない」という本があります。
現代の食事はいかに添加物が多いか、
ということでその危険を公表して、健康被害にあわないように気をつけよう…という趣旨の本。
週刊金曜日に連載していた内容を一冊にしたものらしい。

いぜん読んだことあるのですが…
「じゃあ、何を食べればいいの?程度問題じゃないのかなあ?」という感想でした。

こちらは「買ってはいけない」で取り上げられた品物は
本当に危険なのか?と、その本に真っ向立ち向かう本。
実際、一部のデーターなどを、転用するだけで
何もかも危険としてしまう「買ってはいけない」の記事のあり方に疑問を持ちました。
ラットに投与して…というが、人間の体に換算したら?おかしいですよね。

2冊を読むと、いかに人間の意見というものが
より過激なものに流されやすいか、
ミスリードされるかというのがよくわかると思います。

実際、洗剤は飲まなければ危険ではありませんなど、
程度問題のものが多いですよね。
両方の本を読んで、物事の見方について学んだ気がします。
ある意見だけを聞いて信じるのではなく、
そのデーターや意見の信ぴょう性などは
何処からくるものなのか?
自分の意見なのか、他人の意見なのか?
その区別などですよね。
私は、ある程度だったら問題ないと思うんですが…

きみとぼくの壊れた世界2009年12月02日 19時26分30秒


きみとぼくの壊れた世界 西尾維新 講談社 

西尾維新さんの本を少し読んでみようと図書館で借りました。
やはり、独特の世界観ですよねー
ミステリーとしてではなくて、登場人物のキャラクターの色の濃さに
引き込まれてしまいます。

心の奥底に踏み込んだ作品、ともいえるのではないかなーと思います。

しかし、読解力の不足故なのでしょうか?
事件の真相はわかったのですが、
事件そのものの解決はどうなったのでしょうか?
それぞれの人物の結末は??
あえて書かないのか、それとも私が理解できないのか…?
続編があるみたいなので、こちらも借りてみようと思います。

こんなに違う 京都人と大阪人と神戸人2009年12月03日 00時02分31秒


こんなに違う 京都人と大阪人と神戸人 丹波元 PHP文庫 

関東から見たら、関西の人はおなじように見えてしまうことがありますが・・・
全然違うんですね。
漠然と 違うんだろうなー と感じてはいたんですが、
ちゃんと比較されると分かりやすいです。

すごく分かりやすかったのが
名作の一文を、京都弁、大阪弁、神戸弁で表現すると・・・
意味は同じなんですが、違うんですよ!イメージが!

少し前に京都の本を読んでいたので、京都人の気質などは
なんとなく分かっていましたが・・・
京都の人は難しいねーとさらに実感しました。

これを読むと大阪あたりに住みたくなってしまいますね。

温泉の神様の失敗2009年12月05日 00時45分58秒

温泉の神様の失敗 舘浦海豹 柏艪舎

久しぶりに『ああ、こういう本にたまに出合えるから
本を読むのはやめられないんだよなー』と実感した本。

思わず、本好きの友人に
あれやこれやと読後の感想を押し付けたくなってしまう本です。

図書館の新着図書で見つけたのですが
タイトルを見ても
内容がさっぱり分からない。

そして本の表紙のイラストが
ちょっと不気味なんですが、とても心惹かれるんです。
思わず借りてしまいました。

実際の北海道の温泉を舞台に繰り広げられる
人と人との出会いとか・・・
違う、こんな言葉で表現する事しかできないのがもどかしいです。
でもネタばれになってしまうし。
温泉と、そこのおじさん、おばさん、お客さん
そして悪魔と天使が出てきます。

・・・?
となると思います。

すごく面白いとか、スリリングとか
そういう本じゃないんです。
なんとなく心が温まるというか…
私の好みと波長が合う本だなあ、と思いました。
心にすっと入ってくるというか
温泉に行きたくなるというか、旅に出たくなるというか
もう少し、いい加減に生きてもいいのかなーとか
恋愛をしたくなったりとか。

賛否両論がありそうな本ですが
私は好きです。
来年当たり北海道の舞台の温泉にいっていそうかも。
すきなんですよー、こういう温泉!

怖いこわい京都、教えます2009年12月06日 01時24分07秒


怖いこわい京都、教えます: 入江敦彦: 新潮社

生粋の京都人の入江さんの著書、まとめて読んでいます。
これがまた、京都という街を小さいころから歩きつくした
入江さんならではの怖いポイントですね…

私もどちらかというと、怖いもの見たさの好奇心が勝つので
これらのポイントにいってみたいですね。

本当に怖い心霊スポットを普通に紹介されるより、
よっぽど怖い側面の本です。

今までの恐怖本とは違った怖さの本ですね
入江さんの本を読んでいると、
絶対に京都には住めない!と思うのですが
旅したーい、旅人であれば京都人は優しい・・・はずだし。なんて思います。
最後のほうの入江さんの創作怪談が笑えたというか…
それが信じられてしまう土地というのもとても不思議であり、自然ですね。京都は。

マリア様が見てる リトルホラーズ2009年12月07日 07時20分07秒


マリア様が見てる リトルホラーズ 今野緒雪 コバルト文庫

マリ見ての祥子様が卒業後のお話。
いちおう、「了」として作品が終了しているので
短編集になるんですよね。
うーーーん、
今まで名前もほとんど出ていない同級生などのキャラを出すよりも
薔薇様姉妹の物語をもっと読みたいですね。
特に瞳子 笑
祥子様の代がいなくても、結構面白い話になると思うんだけどなあー。
今後に期待です。

お釈迦様もみてる 学園のおもちゃ2009年12月09日 07時30分22秒


お釈迦様もみてる 学園のおもちゃ 今野緒雪 コバルト文庫

花寺シリーズです。
むしろこっちのほうが今は面白いかも。
ユキチの受難の日々…といいますか、
柏木さんとの信頼を獲得するまでいたるというか…

何であんなちんけな(笑)1年が柏木さんの烏帽子子になるんだ・・・!
外から見てるだけでは、確かにそうですよね。
でも、ユキチ自身がとても一本筋の通った男であるのが
よくわかります。
柏木さんとは別のタイプのイイオトコになりそうですよね

百姓貴族 荒川弘2009年12月10日 18時35分03秒


百姓貴族 荒川弘 新書館 

鋼の錬金術師の荒川先生の地元北海道での
百姓の徒然日記 笑
これが笑えるんですよー
農家って、大変だろうと思っていましたが
こんなに大変だったんだ…と痛感。

でも、そんな農家にあこがれてしまうのは
やはり面白そうだからなんでしょうね。
いやー、マジで面白かった。