暗殺の政治史 権力による殺人の掟 ― 2008年09月13日 07時37分50秒

暗殺の政治史 権力による殺人の掟
リチャード・ベルフィールド /徳川家広・訳 扶桑社
何とも物騒な本なのですが、
図書館で見かけて面白そうだったので 読んでみました。
政治を行う際に必要手段として行われる「暗殺」
もっと秘密裏に行われるものかとおもったら
いがいにそうでもないんだなーとか
しかし、世界史に通じてないと話がさっぱり分からないところも多かったです。
まず「プロパガンダ」という語句が当たり前に出てきます。
プロパガンダって聞いたことはあるけどなんだろう?
意味から検索しました。
ちなみに「特に、ある政治的意図のもとに主義や思想を強調する宣伝」です
暗殺、と聞くと銃殺などがすぐに連想されますが
銃殺はどちらかといえば効率が悪い等
「暗殺マニュアル」が少し紹介してあってなかなか興味深かったです。
言われてみれば当たり前なのかもしれないけど
たとえば、秘密はあまり大人数で共有しない事など
事例を見るとただ漏れになっていたりなど、なるほどーと。
各章のタイトルがなかなか。
第1部 計画(何一つとして、記録に残してはならない/実行犯を選ぶ際には、細心の注意を払わなければならない/一人殺すことで、千人を恐怖させよ)/
第2部 執行(情報は絶対に漏らしてはならない/汚れ仕事は他人にさせよ)/
第3部 隠蔽(真相を隠すための作り話は、筋の通ったものにするべし/可能であれば、「逮捕要員」を用意すべし/どんな力が作用しているのか、十分に気をつけること)/
第4部 結末(暗殺で達成したいのは何なのか、それを最初に決めるべし/暗殺以外の手段はないかを、まず検討すること/テロルの連鎖―サダト大統領暗殺から世界貿易センターまで)
ダイアナ妃の事故についてもいろいろ書かれていました。
やはりなーと思ったりもします。
余談になるのですが、訳者について
徳川家広なんて、何とも徳川家っポイ名前だよな?
とおもってネットで検索してみたら・・・
父は徳川宗家十八代目当主、元日本郵船副社長で徳川記念財団理事長の徳川恒孝。
わー、やっぱり直系の方なんですね!
小学校の時はアメリカで過ごし、学習院で学び、
ベトナムで仕事をしていた時に11歳年下のベトナム人女性と結婚
今では徳川家もグローバルなんですね~
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