大奥2006年09月01日 10時47分03秒

「大奥」 よしながふみ
白泉社 メロディ連載中

すでに1巻も発売されています。
大奥男女逆転ストーリー。

江戸時代、男性ばかりが死にいたる病気が大流行した。
女性が中心となった社会になったが
女性だけでは子孫は作れぬ。
そんな訳で男性は貴重な存在となった。

しかしそんな中
将軍がいる大奥には男性が沢山いた…

って感じのストーリーですが
現在連載中の話はその男性大奥の始まりの話。

すごく…なんというか。
1巻に掲載の話も面白かったんですが
今の話もすごく奥が深くて面白いです。

4ジゲン2006年09月06日 00時56分01秒

「4ジゲン」
にざかな 白泉社

ブラックジョークの四コマの金字塔…とかってに位置づけていますが。
3年半ぶりのにざかなさんの新刊…嬉しいです~♪

もちろんLaLa本誌で読んではいますが
にざかなさんの本はコミックスで読むと一味違う~♪

それにしても、原作のにざさんと、絵のかなさん
まだ仲悪いんだ…
(B.B JOKER)

「震えるメス」2006年09月07日 00時44分53秒

「震えるメス」 伊野上裕伸
文藝春秋出版

いやー、面白かったです~
3時間くらい、時がたつのを忘れて読みいってしまいました。

交通事故で青年が病院に運ばれた
そこで行われた治療は…
なんら関係のない処置であった。

「交通事故ならどうせ自由診療になって保険会社に請求できる
請求できるぎりぎりの限度まで使って治療をしろ」
と言う、医療の暗部からいきなり始まる。

しかし、その患者の骨折状況はそのお粗末な医師しかいない病院では対応しきれなくなり転院となるが
転院先で、初期治療の不手際からの炎症を起こす。

そこから、診療報酬、診療などに関して、
医師としてのジレンマ、保険の調査員などの
状況が絡み合っていく。

かなりリアルなんですよ。作品が。
筆者が高校教師、興信所調査員、損害損保調査員の経歴をもたれる方だからだと思いますが
だから物凄い、思い当たる所とかあったりして
その点でも興味深かったし。
ノンフィクションとかお好きな方にはお勧めです。
ドキュメンタリーとかじゃなくて物語として
勢いよく読めますよー

小説 銀盤カレイドスコープ2006年09月08日 00時59分59秒

「銀盤カレイドスコープ1~7」 海原 零
集英社 スーパーダッシュ文庫

私はアニメからですが、
小説を一気に発行されている分読みきりました

7巻は
2010年のバンクーバーオリンピックに向けてタズサ始動!

リアの師であったマイヤに指示されてこき使われたり
リアは激烈にかわいいし。

タズサ以外のキャラクターが本当に生き生きとしてますよね。
つきで最終巻ということですが。
いつ発売するのか?今から楽しみです。


7巻のあとがきで作者様が
「去年末 フュギュアスケートの全日本選手権があった日、
スケートアニメの最終回がありましたが…
その日、織田選手の次に不幸だったのは自分かも…」
と言うくだりがあるのですが。
も、もしかしてアニメの出来に対して不幸?
それともアニメが終わってしまったことに対して不幸…?
なんでしょうか?いろいろ考えてしまった。

すーぱータムタム2006年09月09日 00時30分53秒

すーぱータムタム 1~3(芳文社)完結編(講談社)
小池田マヤ

4こま漫画なのにかなりストーリー性があって相当読み応えがある
小池田さんの本で、初めて読んだ本です。

タムタムはすごい太っているけど
デパートの店員として優秀。
新入社員の中でも細かい気配りができた。

でも、ちょっとういてるタムタムを
イケメン・・・(死語だなあ)の志賀が「落とせるか?」とカケで
近づいたが、いつの間にか。

でも、破局は来て傷ついたタムタムはその店を去って。
再会したときにはタムタムはすっかり痩せて美人になり
そして上司として戻ってきた。

ここから始まる話。
太っちょさんの私としてはすごく最初共感してしまいました。

あとは、どうしても素直になれない気持ちとか…

これって、出版社が途中で芳文社から講談社に代わったんですよね
だから、完結編がでるまで・・・・相当時間がかかって
やきもき数年過ごしました。

ラストシーンの
「何か俺に言う事あるだろ!」って志賀が怒鳴るところとか
もう、好きなだけやれ、俺があとで甘えさせてやるからっていうところに…すごくときめきを感じております。

オリフィス2006年09月10日 12時57分45秒

「オリフィス」
保科昌彦 角川ホラー文庫

前に、たまたま買った「相続人」が面白かったので
図書館で借りてみました。

読んでる間ずっとドキドキしてました。展開がどうなるのかって。

***
人生に迷った人だけがめぐり合う奇妙なバー
「オリフィス」。そこには、人生の残量を示す
不思議な砂時計が置かれていた。
それを見つけた人がそれをどうするのはその人次第…

***

妊婦を狙った引ったくり強盗が頻繁に起きていた。
そして、ついに…
ひったくられた瞬間に、とっさに抵抗して、
その結果腹部を殴打、流産してしまった…。

そこから、歯車が回り始める…


のですが、人間関係があちらこちら飛ぶ割には
一貫性があって、文庫で500ページある割には
1日で読んでしまいました。
もう、続きが待てないという感じでした。

保科さんの作品はもう一冊あるそうなので
これも楽しみです~♪

ハチミツとクローバー⑩2006年09月12日 23時10分43秒

「ハチミツとクローバー⑩」最終巻
羽海野チカ 集英社

結構いきなりの最終回でした。
今後ははぐのリハビリストーリーなのかな?と思っていたんですが。

それぞれの相手を見つけていった…というところでしょうか?

お気に入りは
森田と竹本の青春土手での喧嘩!でしょうか?

話的に気に入ったのは
大プッシュの山田さん野宮の所
「私たち一緒にいないほうが…」という山田さんに対して

「わかった、じゃあ、今日は送るの勘弁…って答えるとべそかくわけでしょう?
そんなのダメ。

俺がヤダ。

ここまできたら正直に行こう?計算とか全部無で。

俺はあんたが好きだ…



一緒にいよう。喧嘩してもいいじゃない
ちゃんと話しをしよう。
全部はそれからだ。」

まさに、私が求めている台詞そのまんまです。
多分、付き合っている相手とかに
こんな台詞言われたら…泣いちゃうと思います。

ぶつかっても、喧嘩しても
それを丸ごとひっくるめて一緒にいてくれるってことですものね。
そんな関係いいですよね~。


笑ったのは…
森田がピーターの事を語るときに
「だってさ。停電になったとき
全員がビームサーベルもって飛び出してくるんだぜ?
しかも全員ものっそ嬉しそうにさ。
あんな馬鹿、オヤジ以外で見たことない…」

少年の心を持った大人って大好きです~♪

T.R.Y2006年09月13日 23時29分11秒

「T.R.Y」
井上尚登 角川書店

織田裕二主演で映画になった同タイトルの映画の原作ということで
読んでみました。

詐欺師の伊沢
彼は完璧な詐欺を働くが、仲間のミスで異国中国で
刑務所に入れられた。
そこで、出会ったのは自分を追い詰める殺し屋と
清王朝打倒を目指す革命家の関虎飛だった。

関の要求は、革命の為の武器を調達すること。
資金はゼロ。資金を調達することから詐欺で金を作れと…
殺し屋の依頼を撤回させることと引き換えに伊沢は詐欺を働く。

詐欺の標的は。大日本帝国 陸軍参謀 



文体はテンポがいいはずなんですが
映画のイメージが強いためか
あまりすっと入ってこなかったんですが…
でも、展開は面白かったです。

人物の裏とか、映画に出なかった人とか。

でも、大分原作と違うんだーと納得。
映画の壮大な列車のシーンは原作にないんだーと。
ホワイトアウトほどではないですが
原作は原作、映画は映画で楽しめる作品でした。