深泥丘奇談 綾辻行人2008年06月01日 07時13分44秒


深泥丘奇談(みどろおかきだん) 綾辻行人 メディアファクトリー
綾辻さんの20周年記念本とのことですが…
思わず、オチは何処だろう?と。
いや、オチがないのがこの作品の醍醐味なんだろうか?

全体的にふしぎな雰囲気の世界になっていて
何か異変が起きていると、作家の目を通してみると、 でもそれは現実なのか?
幻覚なのか?
不思議と先が気になり、一気に読んでしまいました。
でも、あれれ?これで終わり?

となってしまいまして。
気になる現象はなんだったのか?
でも、さらっと全体を見てみると
明らかにならないことで主人公の不安とか迷いとか同様にシンクロするのかしら?と思ったり。
内容もそうなんですが、この作品で目を引いたのが
装丁と挿絵!
挿絵は、普通にページを使って描かれているのではなくて、
欄外にたまにちらりと挿入される。
これがまた作品を盛り上げているように思う!
本当にちょっとだけ見える挿絵が作品にまたマッチしていて・・・
本屋で見かけたら是非チェックして欲しいですね

余談ですが深泥丘となっていますが、
実際には京都左京区にある 深泥池周辺かなあと。
みどろなんて、あまりないですしねー。
あとがきでも「生まれ育った京都の周辺」とありますし。
あの近くに立ち寄ったことがありますが
この深泥池はとても貴重な場所らしいです。
氷河期からの生き残り、ともされる植物が残っていたり

なので、作品の随所に出てくる水関連の水を恐れる
記述がわかるような気がしますね。
余談その2
「この世には不思議なことなど何もない」とは、おそらく今この国で最も有名な古本屋の決め台詞だが…
と、京極夏彦氏がさらりと登場しています

いのちの食べかた 森達也2008年06月02日 07時45分49秒


いのちの食べかた : 森達也 : 理論社
この本はどんな形であれ、全ての人に一度は読んで欲しい本棚あと思いました。

以前同名の映画を見ました。
淡々と「食べ物がどうやって作られるか」という内容を
記録したアメリカの作品です。
これは日本における肉・豚に焦点を置いた作品です。
魚市場での魚の解体
市場の目玉企画として、マグロの解体等見たことがあります。
しかし、豚や牛は?

本当に知りませんでした。
日本における牛や豚の解体は
品川駅の近くにある
「東京都中央卸売市場食肉市場」です。
ここに運ばれてきた牛や豚は 屠殺されます。
屠殺には、ケガレの概念などもあり差別されたりしています
著者は「肉を食べるな」などは一切いいません
大事なのは「知ること」。これを繰り返します。
私たちが当たり前に食べている命が
どんな風にやってきているのか、それを「知っていて欲しい」
と繰り返します。

そして、人が他の命の上に成り立っていることを通じて、人類の差別問題など広く問題提起をしています。
人と人との関係性も「決め付けることではなく相手を知ること」それが大事だと。
いろんな人に読んで欲しいと思うけど
プレゼントするにはちょっと抵抗がある一冊。

これって、小学生でも読める文章かつ文字なので
学校などの図書として活用して欲しいなーと思います。

難しい内容なので、作者の意図を伝えるのも難しいと思いますが
伝わったとしたら何よりも変え難い大事な思想や考え方が根付くのではと思います。

ペットの飼い方2008年06月03日 06時48分31秒

ネットでアルフォンソマンゴーを探していた時に…


犬や猫とともに注目されているペット
そりゃぁ、ペットなんですが・・・笑
こういうのは好きです♪

全四話ということなので改めてチェックします。

賃貸宇宙 上2008年06月04日 00時52分23秒


賃貸宇宙(上) ちくま文庫 : 都築響一 /アルフレッド・バーンボーム
ちょっといろいろな意味で衝撃の本
いろんな人のいろんな生活スタイルを赤裸々に写真であらわしているんです。

綺麗な部屋もあれば、足の踏み場もない部屋。
どれも、そこで「人が生活している」ということが生々しく見えてくる部屋。
格安物件あり、シェアしている部屋もあり。
いろいろな部屋がある。
場所や家賃や部屋の持ち主の職業なども簡単に説明してあります。
何故か英文も添えて。
英文を全部読んでいったらさぞ勉強にあると思うが、さらっとスルー

部屋のこんな使い方もあるんだなーなど参考にもなったり。
下巻も楽しみです♪

アジア怪食紀行2008年06月05日 01時19分28秒

アジア怪食紀行
「発酵仮面」は今日も行く 
小泉武夫  光文社

アジアの変わった…というかゲテモノ・・・
と分類されるであろう食材、料理を
「鋼鉄の胃袋」または「味覚人飛行物体」と称される著者が食べまくるのです。
よくゲテモノを食べるって番組著書はあるじゃないですか?
あんな類だと思ったら、
著書の小泉さんは、それはそれは美味しそうに、楽しそうに食べるんですよ~
ラオスの「ルゥク」という、孵化直前の鶏の卵を食べる料理や
ベトナムでの陸ガメの丸焼き
エイを醗酵させて醗酵させて、それでも醗酵させて
著書の言葉を借りるならば
「小学校の汲み取り指揮の便所で便器一杯の糞尿がたまっていて
そのためのアンモニア臭」
と表現するほどくさい韓国の「ホンオ・フェ」
この、ホンオ・フェ口に含んで深呼吸でリトマス紙に息を吹きかけると
それだけで反応するとか。
すげえ…

そんなどれもを「美味しいく、楽しく」食べるのです。

たずねたことがある国、モンゴルやミャンマーでも
そんな食べ物あったの?
と驚くばかりです。
この小泉氏の行動を読んでいると・・・
ふと思いつくのが
「もやしもん」の樹教授!!!

読めば読むほど樹教授みたいだ…
と思って、作者の略歴見てみたら
なんと、小泉さんは農大の教授?
しかも「醸造学・醗酵学」
まさにそのまんまだなー
と思ったのですが
今ネットで検索したら、同じ様に思う人はいたらしく。
もやしもんの著者のサイトできっぱり否定されております。
でも、樹教授がリアルでいたら小泉さんのような人なんだろうなーと。

ビゴーが見た明治ニッポン2008年06月06日 02時19分54秒


ビゴーが見た明治ニッポン: 清水勲: 講談社

「ビゴーが見た日本人」という別の本を
5月14日のレビュー で書いていますが
図書館で別の本もあったので借りてみました。

前作が「こんな日本人もいるんだよ」と
紹介している様子だったのですが
こちらはかなり突っ込んで明治の日本人のあり方を
詳しく説明しています。
よりリアルというか、
当時の様子が頭の中に
ものすごくすっと入ってきます。
51図の「下駄泥棒」には驚きです。
当時、新品の下駄は高級品で盗みの対象になったとか。
この盗みの瞬間をビゴーは描いているのです。

花火などで背伸びをしながら見上げている人の背後に近付き
ちょちょっと、足のかかとをくすぐる。
その人は何だ?と下駄から足を上げる。

その瞬間に泥棒は自分の履き潰した下駄とすりかえるのだそうだ

そんな光景を描こうと思った画家はビゴー以外にはいないと思われる。
そんな風にリアルなんですよね~
今回の本で、初めて気付きましたが、
社会の教科書にある、この時代の風刺画って
ビゴーの作品なんですね!
「猿真似」「漁夫の利」確かに憶えてます!
だから「ビゴー」という何聞き覚えがあったんだと納得。

楽屋裏(1)2008年06月07日 02時33分41秒


楽屋裏(1) : 魔神ぐり子: 一迅社

いやー、ぶっちゃけトーク満載ですね。
まさに楽屋裏・・・というか人生裏ですね。

帯のあおり文句に誘われて思わず買ってしまったのですが
すごいなーと

ただ、面白いことは面白いのですが、
思わず、人としてどうだろう…?
と思ってしまうのは 小心者だからでしょうか?
著者の魔神さんの漫画は、ドラクエの4コマ投稿されていた時代から
読んでましたねー。懐かしい!

私はどちらかというと「期日」とか「迷惑」などは
やや敏感だったりするので
ここまで開き直れる?著者が羨ましいと思う反面
やっぱり駄目だろう?
とも思ってしまうのでした。
あと、後半の漫画は・・・・・
・・・・・
・・・・
借りて読むのがベストの本かも?と思ってみたり。

オリゼー&ニガー2008年06月08日 02時21分13秒

ゲーセンで
オリゼーとってきました♪

頑張りました!