火の壁2006年10月25日 07時19分35秒

「火の壁」
伊野上裕伸 文藝春秋出版

サントリーミステリー大賞読者賞受賞作 でした。

井野上さんの作品も随分と読み進めていますが
こらは初期の作品みたいですがかなり読み応えあります。

「火の壁」、これは火災保険にまつわる話です。

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人が火災にあったときには、周囲の日とは同情するに違いない。
しかし、桶川は違った。
常に不信な空気が付きまとう
桶川征治 の周りには火事が起こる。
普通人生に2度火災にあえば、なんて不幸な人生で
めったにありえないこと、と思うが、
桶川は5回自宅が燃えている。

そのつど、火災保険のおかげで
自衛のすし屋は規模を大きくしていく。

そんな桶川の周りにはひとつの噂が付きまとう

「資金繰りに困ってきたら、あいつは火をつけてやり直す」と。

担当した相沢は、前に担当していた先輩調査員 中井の消息も含めて
桶川の周囲、真実を追究していく。

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火災保険って、よっぽどの自信による放火などが証明できないと
降りるんですって。
火災にあった人は、一刻も早い立ち直りが要求されるから
大体1ヶ月くらいで審査が終わるらしいです。

うーん、なんで困難で保険が降りていたんだろう??
と首をひねったり。