いのちのパレード2008年08月01日 13時19分05秒


いのちのパレード 恩田陸 実業之日本社

短編集で、これは異色…とありましたが。
確かに。
最初、文章が読みなれなくて読みにくかったんですよね。
独特の書き方だなーと思っていたんですが
内容も瞬間的にはわかりにくい。
抽象的で現実感がないのですが
しっかり読めば読むほど、奥が深い内容です。
「観光旅行」「スペインの苔」は何とも不思議な話でしたね。
「かたつむり注意報」など幻想的というかやはり不思議なんですよね。
ふと思ったのが、この短編集のいくつかは
中学校くらいの教科書に載せて、
「この一文は何を示していると思われますか?」
など吟味していって追及していくと面白いんじゃないかなーと。
子供も、言葉の裏にある感情、想いを読み取るのにいいきっかけになるのでは?と思ったり。

何かの会話で「恩田陸さんってどんな本を書いている人?」と
あまりよく知らなかったのですが、
聞いたことはあったのですよ。
そうしたら、蔵書の中にありました。

誰かに勧められて購入したのを思い出しました。

その他にも夜空のピクニックも恩田陸さんの作品だったのですねー。