K's blog

アッシュベイビー　金原ひとみ　集英社

ヤフー知恵袋をうろうろしていた時に
「人生観を変えた一冊」
という所にあったので
どんな本だろうと借りてみたのですが・・・

うーんうーんうーん。
あまり知らなくてもいい世界というか、
人間が本来奥底に隠し持っている闇というか負の感情を
赤裸々に余すことなく、文章として出し切っている
そんな本です。
キャバクラ嬢のアヤは、ホクトという同級生と
ルームシェアすることから物語は始まる。

アヤのあまりにも自己中心的な考え
残虐性など…くるくると回り変化していく流動的な思考。
アヤの考えって、まったくもってありえなくはないと思います。
小学生をうるさいガキ・・・と思うことは
ないことはないです。
ただ、それを極端論に発展させないのが一般人なんだろうって。
自分の太ももにナイフ刺したり
性の描写がリアルというより・・・異常だよな・・・
とドン引きしたりしつつ、
「なんとか読み終えた」
という感想が一番かな。

こんな文章を書く、金原ひとみさんってどんな人なのか？
とネットチェックしていると、
なんとこの方、芥川賞受賞されているんですって。
受賞後の第１作がこのアッシュベイビーだったとか。
やはり賛否両論なんですね。

むしろそれよりも
金原さんが声優として カフカ田舎医者 この作品に出ているのがビックリ。
ちょっと前に何度かＣＭで見たことあったなー
という映画。
特徴的な絵だったし、内容も気になったのですが…
見に行くことはありませんでした。
レンタルであったら見てみたいなーと思います。