The SUN 太陽 ― 2006年08月29日 00時26分41秒

天皇ヒロヒト 彼は、悲劇に傷ついた、ひとりの人間…
アレクサンドフ・ソクーロフ監督
「The SUN 太陽」
http://taiyo-movie.com/
1945年 の世界大戦中から終戦の昭和天皇を描いた作品で
ロシア映画です。
ロシア人が日本人とは?という視点で作られた作品です。
日本人には決して作ることが出来ない
天皇を言う存在を一歩引いた目から見た作品でした。
人間でなく、神である。
当時、そうであったのはわかっているが、それに対する実感がなかった。
ヒロヒトは、自分の立場を充分に分かった上で
「私なら戦争を止められる…」と思いながらも、
立場として「止める」とはいえないパラドックスを抱えて…
誰からも愛されない、とつぶやく。
日本人は誰もが天皇を敬愛していたが、
人間として愛するものは誰一人としてなかった。
孤独の中で何を考え、行動したか…
痛いほど伝わってきた。
最後のシーンは天皇の人間宣言。
その決意にいたるまでにヒロヒトが部屋で一人悩むところ…
ヒロヒトは神でありたいわけではなかったと思うが、
2000年以上続いてきたそれを、自分で終わらせるには
自分が自分であることを否定するようなもでもある。
何といったらいいか…
でも、その後疎開先から戻った皇后と会った時に
「われわれは自由になった…」という所がすべての答えだと思ったが…
人間生命を録音した若者が自決した…のは、私自身ショックだった。
日本人の命を救うために、神格を捨てたのに…
何故?と…
内容もさることながら、天皇ヒロヒトを演じた
イッセー尾形氏はすごいです。
演技しているというより、乗り移っているのではないかと思わせました。
また時間を見つけて観に行きたいです。
アレクサンドフ・ソクーロフ監督
「The SUN 太陽」
http://taiyo-movie.com/
1945年 の世界大戦中から終戦の昭和天皇を描いた作品で
ロシア映画です。
ロシア人が日本人とは?という視点で作られた作品です。
日本人には決して作ることが出来ない
天皇を言う存在を一歩引いた目から見た作品でした。
人間でなく、神である。
当時、そうであったのはわかっているが、それに対する実感がなかった。
ヒロヒトは、自分の立場を充分に分かった上で
「私なら戦争を止められる…」と思いながらも、
立場として「止める」とはいえないパラドックスを抱えて…
誰からも愛されない、とつぶやく。
日本人は誰もが天皇を敬愛していたが、
人間として愛するものは誰一人としてなかった。
孤独の中で何を考え、行動したか…
痛いほど伝わってきた。
最後のシーンは天皇の人間宣言。
その決意にいたるまでにヒロヒトが部屋で一人悩むところ…
ヒロヒトは神でありたいわけではなかったと思うが、
2000年以上続いてきたそれを、自分で終わらせるには
自分が自分であることを否定するようなもでもある。
何といったらいいか…
でも、その後疎開先から戻った皇后と会った時に
「われわれは自由になった…」という所がすべての答えだと思ったが…
人間生命を録音した若者が自決した…のは、私自身ショックだった。
日本人の命を救うために、神格を捨てたのに…
何故?と…
内容もさることながら、天皇ヒロヒトを演じた
イッセー尾形氏はすごいです。
演技しているというより、乗り移っているのではないかと思わせました。
また時間を見つけて観に行きたいです。
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