春にして君を離れ ― 2006年07月30日 22時48分29秒

「春にして君を離れ」
アガサ・クリスティー 早川書房
知り合いにすすめられて図書館で借りてきました。
とても面白い本でした。
いろんな意味で。
話のあらすじとしては、
主人公が娘の病気見舞いからかえる途中に、それまでの人生を振り返るという
ものすごいシンプルな話です。
しかし、かなり奥が深いです。
あとがきで、解説者の栗本薫さんが
「この本は哀しい本でもあり、恐ろしい本でもある。『悲しさ』ではなく『哀しさ』。この本をそう感じるのは個人差がある。私は個人的に正視できないほど、恐ろしい本でもあるが、勇気を与えてくれた本でもある」
とかかれています。
私自身も、ここまでではありませんが
怖いと思いました。
今まで、そうと思っていた事が崩壊する怖さというか…
「嫌われ松子」を読んだ時と同じ感覚。
今までの世界が、ほんの少しだけ変えた視線で見ると
全くの別世界に見える、そういった意味での「ミステリー」です。
時間を空けて、もう一度読みたい本ですね。
多分また違った感想が出てくると思います。
結局、ラストでジョーンはそのままなんですよね…
ここの解釈がよく分からなかったので、
お勧め者に聞こうかなって思います。
あと、この英語タイトルが「Absent in the Spring」なんですが
これで、「春にして君を離れ」と訳するのがすごい。
日本語の美しさを実感しました。
アガサ・クリスティー 早川書房
知り合いにすすめられて図書館で借りてきました。
とても面白い本でした。
いろんな意味で。
話のあらすじとしては、
主人公が娘の病気見舞いからかえる途中に、それまでの人生を振り返るという
ものすごいシンプルな話です。
しかし、かなり奥が深いです。
あとがきで、解説者の栗本薫さんが
「この本は哀しい本でもあり、恐ろしい本でもある。『悲しさ』ではなく『哀しさ』。この本をそう感じるのは個人差がある。私は個人的に正視できないほど、恐ろしい本でもあるが、勇気を与えてくれた本でもある」
とかかれています。
私自身も、ここまでではありませんが
怖いと思いました。
今まで、そうと思っていた事が崩壊する怖さというか…
「嫌われ松子」を読んだ時と同じ感覚。
今までの世界が、ほんの少しだけ変えた視線で見ると
全くの別世界に見える、そういった意味での「ミステリー」です。
時間を空けて、もう一度読みたい本ですね。
多分また違った感想が出てくると思います。
結局、ラストでジョーンはそのままなんですよね…
ここの解釈がよく分からなかったので、
お勧め者に聞こうかなって思います。
あと、この英語タイトルが「Absent in the Spring」なんですが
これで、「春にして君を離れ」と訳するのがすごい。
日本語の美しさを実感しました。
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